内容紹介
食べ継がれてきた世界各地の料理を味わい尽くす。
それを食べ、大笑いして、深い友情を結び、
お腹を壊し、熱を出し、それでも食べる。
―――藤原辰史(巻末寄稿より)
世界を旅する途上で出会った人に招かれて食べた
その土地と文化に根ざした料理の味。
なぜその料理は食べ続けられてきたか。
なぜひとはだれかと一緒に食べるのか。
ひとを「もてなす」行為とはどういうことなのかを問う、
味覚と嗅覚を刺激する「食の歓待」17篇。
◇登場する料理◇
ジンバブエの青空の下で食べた中華麺、
スロヴェニアの薄黄色の澄んだ牛骨スープ、
エジプトの春の始まりを祝うボラ料理、
タンザニアのココナッツミルクとトマトソースで煮込んだ揚げ魚、
山岳地帯ラダックの濃厚な青野菜が詰まった蒸し餃子、
新年の祈りを込めた香港のお刺身サラダ…