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遺伝子が明かす脳と心のからくり

 
遺伝子が明かす脳と心のからくり

東大の大人気講義が一冊に! 脳科学の第一線をいく人気教授がやさしく教える「脳と心のサイエンス」。身体の秘密が丸わかり!

著者 石浦 章一
ジャンル だいわ文庫 ・ brain(脳、サイエンス、精神世界)
出版年月日 2011/03/09
ISBN 9784479303282
判型・ページ数 文庫・288ページ
定価 本体700円+税
 

目次

第1講義 不安解消に効く遺伝子
不安、怒り、悲しみ、喜びなど、「感情」は遺伝子で説明できるのだろうか。「不安」という感情に焦点をあて、うつ・強迫神経症・PTSDなどが起こるしくみに迫る。遺伝子が感情に影響を及ぼすことが明らかになる!

授業の前に頭の体操/これから話すことをちょっと紹介/今回のお話「感情」/「不安」を定義しましょう/「不安になりやすい」性質とは/感情と関係する物質/感情と物質をむすぶ4つの証拠/うつ病と暴力犯罪者の違い/セロトニンを出す神経細胞/セロトニンで不安解消/理由がないのに恐い/ノイローゼという不安/「せざるをえない」という不安/なぜ「せざるをえない」のか?/PTSDはストレスが原因ではない?/結局PTSDって何だ?/PTSDの原因の一端は脳にある/脳のことがわかってきて今後どうなる

第2講義 気分を変える薬
あるとき統合失調症(精神分裂病)の薬が偶然見つかった。「気分」と「物質」が結びついた瞬間である。カフェインや覚醒剤の働き、気分を変える脳内物質の共通性、その他、風邪薬の意外な効用も紹介!

アレルギーを防ぐ薬から胃潰瘍を防ぐ薬へ/風邪薬が熱を下げるしくみ/風邪薬が長寿薬?/コーヒーと覚醒剤は紙一重?/ターゲットは同じでも効果は正反対/最初に見つかった気分を変える薬/薬は偶然見つかる/止まらない神経伝達が不安の原因/薬が効くということは……/強迫神経症というもの/不安と強迫神経症の違い/気分に関係する物質の共通性

第3講義 記憶力を高める遺伝子
必要なときに必要なものだけ引きだせる「記憶」。その正体を探る研究は、ついに記憶力の優れたマウスを作り出すまで進んだ。今、記憶のことはどこまでわかっているのかに迫る!

電気刺激で呼び出された記憶/体で覚える記憶と海馬で覚える記憶/記憶力の限界に挑戦!/記憶の正体を発見/頭は使えば使うほどよくなる/記憶にかかわるアミノ酸/記憶できなくする薬/大人の方が劣っている記憶/記憶できないネズミ/賢いネズミ/ネズミの記憶力を測る方法/記憶は環境によって何とでもなる/記憶を消す方法

第4講義 知能を高める遺伝子
知能が高いとはどういうことか。知能には2つの考え方があり、その内の1つがIQ説である。IQは遺伝する可能性があり、IQが高い人たちにはある共通性があった! それを手がかりに「知能」という問題に科学のメスを入れる!

知能は独立したいくつかのものに分けられる/賛否両論あるけど科学的根拠もある/知能を数値化できるIQ説/無から有を生み出す/分子レベルで研究するための壁/IQは遺伝する/人類は賢くなっている/IQが高い人には痛風が多い?/一転して研究ストップ/言語知能にかかわる遺伝子/IQが低い原因遺伝子/生体内スイッチが知能にとっても大事/知能の研究はこれから/最後に大学生のための知能テスト

第5講義 やる気を起こす遺伝子
覚醒剤と非常に似ている物質が脳の中にはあり、どうもこれが意欲に関係しているらしい。そのことがパーキンソン病や覚醒剤などの研究から明らかになり、ついに「やる気のないマウス」が作られた!

喘息の漢方薬マオウの副作用/喘息の薬が覚醒剤へ/非常に似ている脳内物質と覚醒剤/意欲がなくなるパーキンソン病/ドーパミンの異常で落ち着きがなくなる/ドーパミンが出すぎると被害妄想や幻覚症状が出る/多いと幻覚、少ないとパーキンソン病/落ち着きがないマウス/意欲はあったか?/ドーパミンと意欲をむすびつけた最後の証拠/意欲のないマウス/人工合成ヘロインの中の不純物/パーキンソン病の原因はチョコレート?/いや殺虫剤が原因ではないか/幻のパーキンソン病原因物質

第6講義 遺伝子が操る行動
性格・行動はどれくらい遺伝子が支配しているのだろうか。崖の先に立ったりして目立とうとするような、言わば無鉄砲な行動には遺伝子が関係しているのかもしれない。1つの可能性に辿り着くまでを語る!

明暗順応と動体視力の関係/いいバッターのメカニズム/忘れっぽいハエ/ヒトにもある忘れっぽい遺伝子/お酒に弱いハエ/もの覚えとお酒の関係/人間の行動パターン/無鉄砲は遺伝する?/無鉄砲が生き残ったわけ/無鉄砲な人の共通性/ドーパミン受容体の個人差/ドーパミン受容体と新奇探求性/リスクの感受性に遺伝子は関与するか/人種差別の無意味さ/一番言いたかったこと

第7講義 事件で考える生命倫理
病気の遺伝子診断をしたら驚くべき結果になった! 将来自分がかかる病期が子供の遺伝子診断でわかってしまう! 何が正しくて、何が誤りなのか、実際の事件を題材に考える!

成長ホルモンが癌の発病率を上げるという報道/報道の落とし穴/正確な情報と的確な判断/生命倫理の基本概念/ひっくり返る学問/癌遺伝子をもっている可能性のある卵/病気の遺伝子診断をしたら……/遺伝子診断の現在の結論/奥さんの承諾は必要か/遺伝子の情報は家族全体の情報を意味する

第8講義 狂牛病のリスク評価
私たちの身の回りにある危険はどれほどなのか。狂牛病を例に、巷の情報、事件の意味、解決法などについて考えていく。自分たちに降りかかってくる危険性を、自分たちできちんと評価するための最終講義!

リスク分析/狂牛病が話題になったきっかけ/狂牛病の感染ルート/狂牛病は血液感染するのか?/狂牛病の起こるしくみ/プリオンの調べ方/どれくらい信頼できる調べ方なのか/牛の中でプリオンのある場所/リスクを正確に分析する/確実なリスク分析を行うために/事件が起こらないためにどこでチェックするか/正確な情報を選別する/あまり知られていない情報

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内容説明

東京大学の学生から絶大な支持を受けている「現代生命科学」の授業を完全収録!
アルツハイマー研究の第一人者によるベストセラー文庫化!!

*セロトニンで不安解消!?
*うつ、強迫神経症、PTSDが起こるしくみ
*カフェインの働き、風邪薬の意外な効用とは!?
*体で覚える記憶と海馬で覚える記憶
*IQが高い人たちにはある共通性があった!?
*ドーパミンと注意欠陥・多動性障害(ADHD)の関係
*成長ホルモンが癌の発病率を上げる!?

…目からウロコの内容が盛りだくさんの全8講義。

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