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怒りの作法 (単行本)

 
怒りの作法

日本人はなぜ怒れなくなったのか!? 世の中の「おかしなこと」を当たり前と考えない、社会と正しくぶつかっていく勇気と術を教える

著者 小川 仁志
ジャンル 文芸・人文・エッセイ
出版年月日 2012/02/22
ISBN 9784479392248
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体1,500円+税
フォーマット 価格
単行本 1,500円+税
電子書籍 -
 

目次

第1章 日本人はなぜここまで怒らないのか
健全な肉体に怒りは宿る/なぜ怒りだけが抑圧されるのか/権力は感情を去勢する/「風土」論にみる日本人/〈農村的なるもの〉のエートス/島国根性の寒々しさ/意味のある承認とは/個人主義化の歪み/若い者はなぜキレやすいのか/プライドの高さがもたらす害について/ノマド的な生き方の時代/言いたいことなら山ほどある/怒るのをやめませんかと仏教はいうけれど/ニーチェはなにを怒っていたのか/仏教の解決策/考えない人を愛せますか/怒りは考える契機になる/この現実に抗議せよ

第2章 怒りはなぜ人を幸せにするのか
怒りを4つに分類してみる/もっとも愚かな怒り/ジェファーソンの怒り/二人の哲学者による怒りの分析/私憤と義憤/公的使用と私的使用/ネガティブ思考に陥る理由/粘り強さを生む効用/このストレス社会を生き延びるために/真の友を得る/アポロン的とディオニュソス的/偽りの幸福がもたらしたもの/フロイトにおける「感情のコントロール」

第3章 現代人に必要な方法としての怒り
コミュニケーションの扉を開く/いかにして怒りを使うか/感情を昇華する/議論としての怒り/訴えを聞いてもらうために/大島イズムを継承した私の失敗/正論らしきものに噛みつく/ソクラテスとヘーゲルの巧みさ/サルトルとフーコーの生き方/なぜ世界中でデモが起こるのか/デモができない日本人/橋下徹と石原慎太郎の呼びかけ方/メッセージについて学ぶべきこと/政治の言葉について/我慢という美徳/ガンジーの「塩の行進」/「黙々と」では困る/公共哲学の基本的態度

第4章 やるからには引き受けるべき覚悟
反発に耐えて生きる/人は否定するか、無視をする/耐えることで成熟する/モノローグはやめよう/アゴラとしてのネット空間/サイバーカスケードとは何か/カミュにおける「不条理の超克」/死とはどういうことか/討議のための倫理/短気は病気だという人もいる/究極のマイノリティとは誰のことか/孤独になるのも悪くない/「無知の知」は正しい/革命は「偽善」から始まる

第5章 哲学的態度から考える怒り方
ベンヤミンの『暴力批判論』/暴力を回避する方法/コミュニケーション的理性/コミュニケーションの三つの原則/怒りの作法を考えてみる([1]疑問の持ち方/[2]問題提起の仕方/[3]意見の立て方/[4]議論の進め方/[5]まとめ方/[6]おまけ――怒らないという作法!?)/現代の諸問題に対する怒り方のレッスン([1]原発:危険を放置する国家への怒り/[2]環境問題:無責任なエセ学者たちへの怒り/[3]東京都青少年健全育成条例(ポルノ規制):表現の自由を奪う規制論者たちへの怒り/[4]タバコの増税:少数者をいじめる増税論者たちへの怒り/[5]ベーシックインカム:人間の本質を顧みようとしないBI推進論者への怒り/[6]靖国問題:決断できない政治家たちへの怒り/[7]日中関係:思考停止する対中強硬派への怒り/[8]移民問題:人間をモノとしか見ない財界への怒り/[9]国境を越えた正義:自国のことしか考えようとしない人たちへの怒り/[10]教育問題:相変わらず役に立たない教育を行なっている国家への怒り)

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内容説明

「怒るのをやめませんか」と仏教はいう。
しかし、このストレスな社会のなかで、怒らないふりして生きるのと、その不快感を言葉にするのと、どっちが幸せか、よーく考えてみよう、と著者は問う。

“怒らない教”の呪縛を捨て、世の中と〈わたし〉のあらたな関係を築くべきだ、と。

世界史でお馴染みのアリストテレス、ソクラテス、ニーチェ、ヘーゲルら“世界を言葉でつくってきた”哲学者たちが、「怒りはなぜ人を幸せにするのか?」という問いに、熱く答える。「生き方の演習」を提起する一冊。

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