連載第82回 ありがとう。そして、さよなら
この連載も、今週が最後となった。
この連載が始まった頃は、まさか、こんな(結婚による)幕引きになるとは、想像だにしなかった。
そおくやを始めて、ちょうど10年目の3月に、店を閉めることになったのにも、何かを感じる。
そおくやを始めた頃は、まさか10年も続くとは思ってもみなかった。
が、それがいつしか、このままダラダラと、永遠につづいていく様な気になっていた。
バカバカしい話で盛り上がり、仕事に対する熱い話で、いつしか朝を迎え…。
そんな、変わらぬ毎日に終わりが来るなんて…。
今まで、何とも思わなかったことが、普通だと思っていたことが、普通ではなくなった瞬間。初めて、その偉大な存在を知るのかもしれない。
特に、この連載中には想定外なことばかりが起こった。
母の発病に、看病のための1ヶ月以上の休業。
そして母の死。
その母を追うように父も亡くなり…。
そしてその度、助けてくれたのは、天然素材の仲間だった。
その不器用な優しさに、私は救われた。
そして、もうひとつ想定外だったのは、自らの結婚、懐妊。
それら全てが、去年1年間の中で起こったこととは今でも信じられない。
さよなら会で、乾杯の音頭をとった大輔が、
「俺ら、天然素材は家族やから。辛いこと、困ったことがあったら、何があっても助けるから。だから、安心して行っといで」
と言った。
そおくや、は終演を迎えたが、私は、また、未知の世界の扉を開ける。
最も縁がなく、一生関わることはないだろうと思っていた世界へ…。
長い間、そおくやでの芸人のバカバカしい話に、お付き合い頂き、ありがとうございました。
どうぞ、みなさんハッピーでありますように!
このドアを、いったい何人の芸人が、いったい何度、通ったのだろう…。
そおくや物語、ここに完結!
お~し~まいっ!
(ありがとう。そして、さよなら)


