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Web限定連載 「お笑い芸人」のウラ話〜芸人の集まる居酒屋より 著者:黒沢裕美

連載第1回 そおくやが生まれた

2000年3月14日のホワイトディー、私は渋谷の道玄坂に小さな店を開いた。

最初、岡村(ナインティナイン)は大反対だった。 「おまえっ、酒も飲めへん、人見知りはする、無愛想。どうすんねん?! 無理や、やめろ、やめろ!」と。 ごもっともな忠告だった。 しかし、私はやると決めたのだ。

よく考えたら、別に岡村の許可を得ることもないな、とも思ったが、それも何となく気持ち悪かったので、なんとか説得した。

壁のペンキ塗りや、タイル張りは星田くん(ほっしゃん。)が手伝ってくれ、店名はナインティナインが付けてくれた。
店名の「そおくや」とは、岡村の「お」、黒澤の「く」、矢部の「や」、と皆の頭文字を並べたものだ。

また、偶然だが、「soak(ソオク)」とは英単語で「酔わせる」や「ぼったくる」という意味もあり、これまたちょうど良い、ということになった。

開店当日、岡村から電話があった。
「やったなっ!」と。
あんなに大反対していた岡村の、その意外な言葉が嬉しくて、胸が熱くなったのを覚えている。

勢いだけの、手探りで作った店だが、元「天然素材」のメンバーや、その当時の知人が集まって来てくれる。
この小さな空間で、日々起きる芸人さんとの出来事や、昔話を、ちょっとずつ紹介できたら、と思う。
そして、彼らの様子を見て、一瞬でも顔がほころぶ瞬間があったらいいなぁ、と思う。

見よ、この凛々しい姿を。器用な星田くんは、つなぎ持参で、プロ並みの仕事をしてくれた!
見よ、この凛々しい姿を。器用な星田くんは、つなぎ持参で、プロ並みの仕事をしてくれた!
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