第20回 : ツィギー
               ~細く長い足で世界を魅了したミニスカートの女王!

古今東西の美女から「美」のエッセンスを学ぶイラスト連載。
イラストレーターおおたうにさんの独特の観察眼がキラリと光ります。
第20回は、60年代、ビートルズ以上の人気で世界を魅了したツィギーです。168㎝の身長で体重40㎏前後という脅威の細さ!しかし彼女の魅力はその細さだけではないのです。
まずは、彼女のバイオグラフィーからどうぞ!

本名:レスリー・ホーンビー
1949年9月19日 -
国籍:イギリス
モデル・歌手・女優

ロンドン郊外で労働者階級の家に生まれたツィギーは、小さい頃から痩せていて「小枝」というあだ名を付けられていた。そのため、モデルデビュー時の名前を「ツィギー」にしたという。
昔から洋服好きだったツィギーは、当時理想とされていた女性らしいプロポーションとかけ離れていた自分の痩せた身体をカバーするため自分で洋服を作り始め、15歳で服の生地を買うお金を求めて、姉の勤めるヘアサロンでシャンプーガールのアルバイトを始める。その姿が、後のマネージャーとなるジュスタン・デ・ヴィルヌーブの目に留まり、モデルをすすめられて時代のミューズとなるまでに時間はかからなかった。
ショーモデルとしては168㎝と背の低いツィギーの最初の仕事は、新しいヘアスタイルのモデル。長いブロンドをタイトなショートカットにしたとき、ツィギーの魅力は時代と合致し、「ELLE」「Vogue」など、様々な雑誌に引っ張りだことなり、たちまちスターとなった。
ツィギーがモデルとして成功した背景には、60年代当時のロンドンカルチャーがある。
戦後のベビーブームによってふくれあがった若者世代が、音楽や洋服など新しいものを求めて作り上げたストリートカルチャーからなる「スウィンギングロンドン」。この中心的存在となるのが細身のスーツに身を包み、ベスパを乗り回して音楽にハマる男子、モッズ。一方女子は、過去の女性的で曲線的なファッションを脱ぎ捨て、マリークワントを始めとするミニスカートをはいて元気に街を闊歩するスタイルだった。
ツィギーの中性的なプロポーションは、その「スウィンギングロンドン」のスタイルにマッチした。本人曰く、「労働者階級の若者が初めて世界的なモデルとなった」とも。
膝上20㎝のマイクロミニをはき、タイツにヒールのない靴、髪はタイトなショートカット。世界中でこのスタイルが人気となると共に、168㎝で41㎏というツィギーの痩せた身体も絶賛され、この時から女性の「ダイエット信仰」がスタートしたのではないかとも言われている。
その後、アメリカ、日本と、ビートルズと同じように世界中から熱狂的に迎えられたツィギーだったが、「一生、ハンガーを務めるわけにはいかない」と宣言して1969年約3年間のモデル業をあっさり引退。女優や歌手として新たな活動をしながら、二度結婚。一女をもうけるが、1993年モデルとしてカムバックを果たし、自身の名前を冠したコスメブランドを展開するなど、女優・モデルだけでなく幅広い分野で活躍を続けている。

第20回:ツィギー(1)
 
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